12月

12月6日(土)は2014年度最終講義でした。

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最終講義はなんと130名超えの方が参加。
今年一番の多さです。

1講義目の講師は鳥取県智頭町の製材所㈱サカモトの 坂本トヨ子社長
そして岡山県西粟倉村で桧の家具をつくっている大島正幸さん(木工房ようび)

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智頭と西粟倉村は県は違いますが隣り合ったエリアでどちらも森林面積率は93~95%という地域です。

坂本さんは昔は樽丸林業で栄えた美しい智頭杉を今は現代のライフスタイルに合わせて川下側へ届けている方。
人気商品杉ブラインドの切れ端を利用したコースターをこの日受講された方へ1枚づつ頂きましたが
その際仰っていた「100年生きたものはちょっとでも無駄にしたくない」ということばがとても印象的でした。

そして大島さんも西粟倉の山と出会いヒノキの家具を作り始めたお話しから今後の展望まで終始「木」と「山」への想いがこめられたお話しでした。
家具業界ではある意味タブーとされていた針葉樹の家具作りにそれでも果敢に取り組まれたお話は
冗談を混ぜながらお話しされていましたが熱い熱い気持ちが入っていました。


そして2講義目は中村好文さん。

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関西に縁のある作品を紹介いただき、先日行われた金沢21世紀美術館での展覧会の様子をお話しいただきました。

また終盤は好文さんから「受講生とやりとりしながら講義をしたい」というリクエストで事前に募った質問にお答えいただきました。

とてもユーモアのある質問回答コーナーで皆さん楽しめたのでは。
以下、一部抜粋になりますがご紹介します。

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-家具と住宅の違いは?

大きい意味では変わらないと思います。だけど家具の場合はクライアントがいないですよね。
家具の場合は割と自主的なものだから僕がこうゆうものをやろうと思って始められる。そこが一番の違い。

-家具から住宅を設計する事はありますか?

それはないですね。住宅の設計と家具は平行してやっている。だけど何が先って言ったら住宅がある。

-改修は興味ありますか?

ありますよ。結構やっているんですよ。
最近も武庫川女子大で改修についての講演をやりました。


-小屋はどこかに移築するのですか?

山梨で農業を始める若い男性がいて彼が使ってくれることになりました。
あれは週末住宅や別荘でなく365日使ってくれないと意味がない。
誰か若い人に志を継いでもらいたい。だからいい人がいてよかった。


-普段どのようなものを見て目を養っていらっしゃいますか?
-(学生さんから)「働き出したら10年海外旅行に行けない」といわれました。行った方がいい旅行先は?

このふたつは同じ質問でも良かったかな、って思います。
僕はねすごく旅行が好きでいろいろなところに行って良かったなと思います。
旅行先はどこでもいいと思います。ただできるならひとりで行くのがいいと思う。女の人は大変かもしれないけど。
仲間と行くとこころが外に向いちゃって自分の中に向かないような気がする。
ひとり旅はどうしても自分との対話になって染みこみ方が違うんで。若いうちはひとり旅がいいと思う。

で、普段何を見て...という質問。何を見るかというよりはどれくらい注意深く見るかという事ですかね。
僕は若いころからスケッチをしていて、スケッチをするということはちゃんと見るということだから。
だから面白いんですよ。スタッフと現場に行く道すがら通り過ぎて「さっきの犬小屋は構造が悪かったね」っていうの。
するとスタッフは「見ていなかった」って言うの。僕は良く見ているの。
そういふうにしているとスタッフも癖がついて最近は結構よく物を見ている。
人も物も良く見ます。


-クライアントに初めてあった時どこに注目しますか?

えっと...財布の中身ですかね(会場:笑)

・・・冗談です。
今日も(クライアントが)来ているというのに逃げられてしまうかもしれない...。

えっと、やっぱり人柄じゃないですかね。
年をとってこの先何軒建てられるか分からない。
だから1軒1軒「この人のために!」と思う人のためにしかできないなぁと。

-設計料を教えてください

・・・これだぁれ??えっとね、時価です(笑)


-今一番行ってみたい街、もしくは見てみたい建物は?

僕ね、今イタリアが面白くてヴェネツィアが面白いなと思っているんですよ。
もう何度も行ってるんですが。
その前はフィレンツェが面白くて。でも今はヴェネツィアかな。
車が入ってこない街というのは時間の流れ方が全然違うのね。
それでヴァポレットという渡し船、水上バスがあっち行ったりこっち行ったり、あのリズムが2、3日から1週間いるとゆったりとした時間が流れてここちよい。
最初行ったときは観光客がごちゃごちゃいて「ヤダな」って思ったんだけど、ちょっと外れた裏通りを行くと庶民のくらしがあってすごくいい。それからヴェネツィアが面白くなっちゃった。

もしこれから行く人がいたらオススメなのはヴィエンナーレがやっている地区(アルセナーレ)からちょっと外れたところ。
その辺ってね洗濯物がものすごくいいの。
どの通りにも洗濯物がバーッと干してあるの。
それも5階くらいまで干しているの。すごくいいですよ。

この他にも楽しいお話しをたくさんいただきました。
両講義とも物と人を大切に建築に関わる講師の方のお話しだったと思います。


さて、今回で2014年度の講義は終了。
来年のカリキュラムは年明け2月頃決まるかと思います。
またたくさんの方にお会いできるのを楽しみにしています。

11月フィールド2

2日目

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朝は早起きして金毘羅宮へ参拝!
のはずが事務局は夜更かしして起きられずホテルの窓からお参り・・・とほ。
他の方は皆さん元気に往復2時間の散策を楽しまれたようです。

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で朝一番は再び山一さんへ。
昨日は日没後の訪問でしたので改めて製材部門の見学

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材の見せ方がとてもきれいで工夫されています。

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熊谷社長のアイデアで敷地内には数々の展示物が作られていました。
地域を盛り上げたい、子供たちに無垢の木に触れてもらいたい。
信念を持ってアイデアを行動に移す熊谷社長の試みに参加者皆さん刺激を受けたようでした。

そして後半は六車誠二建築設計事務所+六車工務店さんの物件見学マラソン。

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竣工物件1軒、施工中物件2軒、工務店のストックヤード、加工場、設計事務所兼誠二さんのご自宅
と盛りだくさんの内容。
新しいアイデアを設計者と施工者が何年もかけて形にしていく。
斬新でありながら成熟された試みをいくつも見学でき大満足のひと時でした。

11月香川ツアー①

11月15(土)16(日)はMOKスクール2014、秋のフィールドツアーでした。
行先は香川県。
少し高い山に登れば瀬戸内の海が見渡せる穏やかなところです。

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まずはジョージ・ナカシマ記念館へ

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館長の豊田さんに案内いただきました。流政之、ジョージ・ナカシマ、イサム・ノグチをつなげた金子正則知事のお話。ロックフェラー夫妻とジョージ・ナカシマの出会い、さらにはロックフェラー別邸にまつわる吉村順三、中村外二さんのお話し。豊田さんのお話しは興味を引く聞きごたえのあるお話しでした。

次はイサム・ノグチ庭園美術館へここは写真撮影禁止でしたので写真はありませんが
秋晴れの青空のもとイサム・ノグチの彫刻が絶妙のバランスで配置してあり気持ちのいい場を感じました。
アトリエに展示してある有名な「エナジーボイド」も圧倒的な存在感でした。

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そして次は四国民家博物館(四国村)へ。
四国各地から民家を移築して展示してある屋外博物館です。ここは見ごたえあります!

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スクール生の方に人気だったのはこの砂糖しめ小屋(中では牛が円形に歩きその動力を利用し石臼で砂糖きびを搾るそう)

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外観はかわいらしい円形の小屋ですが中の架構はなかなか高度な丸太組み。丸太の捻り方がすごい(ひどい?)

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その後は丸亀にある山一木材さんへ。
材木屋さんが情報発信するカフェ、雑貨屋さんKITOKURASを見学しそこで懇親会の場を用意していただきました。

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美味しい心づくしのおもてなしに大感激!

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香川の宴会にはかかせないという「打ち込みうどん」あたたかな大鍋を囲み人と人の距離がぐっと近くなります。製材所と設計者、工務店、住まい手のこれからの関係、無垢の木の良さをたくさんの人に知ってもらうという事を語りながら楽しい香川の夜はふけていきます(②へ続く)

10月

10/18(土)は第6回目の講義でした。

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会場は昨年使わせていただき大好評だった大阪木材仲買会館。今回のみの特別会場です。

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1講義目は
桜設計集団の佐藤孝浩さんに大規模木造建築の構造設計について、ご自身が関わられたプロジェクト「下馬の集合住宅」「(仮称)静岡県草薙総合運動場体育館」「日土小学校」についてお話いただきました。
住宅規模から比べてスケールの大きな木造建築物のお話し、難しい部分もあったかもしれませんがたくさんの刺激やインスピレーションを受ける講義になったかと思います。

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2講義目は
同じく桜設計集団の安井昇さんに木造建築物の防耐火設計について、その基礎を講義いただきました。
毎年好評の講義、火気使用室の内装制限をまとめた資料はとても分かりやすく、過去の受講生皆さん実務で教科書として使っていらっしゃいます。
また今回は、国内初の耐火木造オフィスビルである会場の仕様についてもレクチャーいただきました。

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3講義目は
建築家の日影良孝さんにお越しいただきました。日影さんが設計をされた被災者向け復興共生住宅「手のひらに太陽の家」について震災時から現在までの過程をお話いただきました。東日本大震災から3年半まだまだたくさんの支援、声援が必要だと教えていただいた講義でした。

手のひらに太陽の家は寄付金によって運営されています。
会場で募った寄付金は合計53,000円集まりました。事務局から後日振込みをいたします。ありがとうございました!
手のひらに太陽の家
http://taiyounoie.org/

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講義の後は懇親会。
講義では聞けないお話を聞けたり、受講生の方同士の交流を深めたり毎回賑やかな会となってます。
今回は講師陣3名に加え4年前スクールで講義をお願いした田中工務店の田中社長も参加いただきました。
関東から4名のゲストを迎え東と西の交流会となりました。

9月

9月20日(土)は第5回目の講義でした。

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第1講義は山辺豊彦さんから「木構造の基礎知識」について。第2講義は丹呉明恭さんに大工塾の活動と渡り腮構法の住宅についてお話しいただきました。第2講義は山辺さんも合の手も入り聞きごたえ十分の講義でした。

山辺さんからのメッセージは
「各設計者は独自のクライテリア(基準)を持つこと」
いきなりは難しいですが経験の積み重ねが大事。受講生の皆さん、自分の基準を確立するためまずは伏図を書きましょう!

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そして第3講義はソイルデザインの四井真治さんに「パーマカルチャーデザインと木の住まい」というタイトルでお話を頂きました。

人がそこに暮らすことで、その「場」がより豊かになるということ。しかも楽しみながら。

お話を聞くまでピンとこなかった部分もあったのですが、四井家の堆肥小屋のお話を聞きすんなり理解できました。
堆肥の上で鶏やヤギを飼い、死んだ生き物(虫から鶏まで何でも)を埋める。
それらが土にかえり作物や虫にかえっていく。つまり「場」が豊かになる。
堆肥小屋では人の排泄物(尿)も混ぜるそうです。
人の体の細胞は5年で、体内の水分は2週間で新しいものに入れ替わるため尿にはたくさんのエネルギーが詰まっているそう。それを下水⇒海に流すのは勿体ない、というわけですね。
これからお手洗いに行く度エネルギーの無駄使いをしている気分になってしまいそうです。。

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そして講義でもお話しありました四井さん自家製の蜂蜜です。皆さんにも召し上がっていただきたいところですが写真だけでご勘弁を。きれいですね~。