5月吉野ツアー

先週の土曜日はMOKスクール2014、春のフィールドツアーでした。行先は奈良県吉野郡。
毎年5月のツアーでは吉野へ日帰りで行くのが定番でしたがこの3年ほどはご無沙汰しており久々の吉野ツアーとなりました。大阪からも近く、歴史ある吉野林業を見学できるため初めて林産地、製材所を見学される方にもちょうどよいツアーです。

梅田を8:15に出発し、吉野へは10:10に到着。
まずは阪口製材所さんの工場と吉野サロンの見学。

complec-img29.jpg
complec-img30.jpg

吉野サロンは阪口製材所さんのモデルハウス。Ms建築設計事務所の三澤康彦さん設計です。
設計者自らの説明ということもあり皆さん熱心に話に耳を傾けています。サロンには杉・桧だけでなく様々な樹種が使われていてとても楽しいです。見学は個人の方でもできますのでご希望の方は阪口製材所さんまでお問い合わせください。

complec-img31.jpg
complec-img32.jpg
complec-img33.jpg

続いては阪口社長の説明を受けながら工場内の見学。吉野材の美しさに見とれつつ、多量のストックに圧倒されます。阪口製材所さんのこだわりは乾燥方法にあり、実際に出荷する寸法よりだいぶ大きめに挽き時間をかけて天然乾燥させます。そうしていくなかで材は曲がり捻り縮んでいきます。充分動いた後最終寸法に製材した材は建物の柱、梁になった時狂いも少なく充分な強度が出るそうです。

complec-img34.jpg
complec-img35.jpg
complec-img36.jpg

吉野を後にして次は川上村へ。
下多古にある村有林を見に行きます。見学した山はH7に村の所有になった場所。川上村役場の森口さん、林業家の辻谷さんにご案内いただき登り1時間弱、下りもたっぷり30分歩きました。思っていたよりもハード・・・日頃の運動不足が悔やまれる・・・。でも山に居る時間が長いほど気づくこと知ることも多いです。緻密な年輪を持つ吉野材が密植林業という手間と時間のかかる方法でつくられていることを体感することができたと思います。
お昼ご飯は400年生の杉おじいちゃんに見守られ気持ちいい風を感じながらいただきました。最後は記念撮影。

complec-img37.jpg
complec-img38.jpg

ツアーの後半は阪口製材所さんの五條工場へ。
吉野本社のストック量もすごいですがこちらはさらに大量!
阪口社長曰く「こんなんあるか?」と聞かれて「ありません」とは言いたくない、材はどんだけあっても足りないんちゃうかと不安に思うんや。とのこと。
製材所としてのプライドを感じます。
そして今回のツアーのメインイベントが260年生、杉丸太の製材。この日のため(?)に7年も寝かせた丸太だそうです。
「こんな大きな丸太切っていいの・・・」「神々しいものを感じる・・・」とスクール生の皆さんも釘づけ、そして切りだされた板をなでなで。想い出に残るデモンストレーションでした。
そして最後は阪口社長のお話。
20年前の木材不況時、多額の投資をして集成材の製造に取り組んだ阪口製材所さんがわずか1年半の稼動で集成材から手を引き天然乾燥材の製材に切り替えた経緯を社長がお話くださりました。「埋めれんもん、焼けんもん、環境に悪いもんを作って子孫に害を残すことはできん」という社長の言葉は、何代にも渡って木を育てる山の人の深い言葉でした。


事務局として初めてのツアー。スケジュールが押して気を揉んだり、途中迷子になりかけたり、ドキドキの一日でしたが無事誰も怪我をすることなく楽しい一日となりました。
今回ツアーに参加できなかった方も吉野町、川上村では山や林業に触れてもらう企画をいろいろ考えていらっしゃるそうです。また別の機会に訪れてみてはいかがでしょうか。

2014年度開講

4月19日(土)2014年度MOKスクール大阪の第一回目講義がありました。
今年は新入生も50名を超えるお申し込みをいただき初日は超・超・超満員でのスタート!

complec-img26.jpg

【第一講義 : 三澤康彦さん × 三澤文子さん】
毎年定番となるこの講義は「最高の」木造住宅を創るための設計監理手法について夫妻が長年培ってきたノウハウが惜しみなく紹介されます。新入生の皆さん、木造設計について理解は深まりましたでしょうか?また感想をお聞かせください。

complec-img27.jpg

【第二講義 : 眞瀬悦邦さん】
浜松より番匠の眞瀬悦邦さん登場。設計施工の工務店としてクオリティーの高い木の家を創りつづける眞瀬さんの「実施設計で大切にしていること」「施工で大切にしていること」のお話は家づくりに携わる全員が初心に返るような、初回講義にピッタリの内容でした。

complec-img28.jpg

【第三講義 : 伊礼智さん】
家づくりの「標準化」についてここまで整理されたお話ができるのはやはり伊礼さんならでは。「住宅設計の標準化は料理の下拵えと同じ、きちんと下拵えができているので僕の現場は設計変更がほとんどないですよ」と。耳が痛いと思った方もいらしたのでは(私もそのひとり、笑)
ハーフユニットバスの開発、わざわ座の活動、今後の伊礼さんの活動にも注目ですね。


2014年最初の講義は120名を超す参加者で熱気溢れる講義となりました。
次回は「木造」×「改修」をテーマに3つの講義を予定しています。どうぞお楽しみに!「
(事務局)

12月

-

11月

-

10月

-