2018年度第6回講義が終了しました

2018年度6回目の講義が終了しました。多くの方にご参加いただきありがとうございました。


第一講義:佐藤 孝浩 氏 (桜設計集団)

第二講義:安井 昇 氏 (桜設計集団)

第三講義:光嶋 裕介氏(光嶋裕介建築設計事務所)


10月13日は第6回目の講義でした。

第1講義 佐藤孝浩 氏(桜設計集団)

「中規模木構造を説く〜最新設計事例から五重塔まで」

今回の目玉は最新のCLT工法について。

CLT関連の告示も初めて出た頃から改正が加わり、少しずつ使いやすい方向に変化しているよう。

CLTの価格は材と加工費で立米20万円ほど。ここに施工費が加ることを考えるとまだまだ高価な建材ですが、

住宅でも部分的に使えるポテンシャルは高いです。

佐藤先生の感想としてはCLTは面材を大きく使う方が耐力が出しやすく、可能性を感じるとのこと(現在最大パネルサイズは3×12m)。

しかし、相反して屋台スタンドやバス待合所のような小さな建築で使うことも楽しいですよー、と。

新しい木の建材、短所長所をよく学びこれからの建材の選択肢に加えてみてください。

(CLT、一枚の板で仕上げると音が伝わりやすいという点はお忘れなく。)

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第2講義 安井昇 氏(桜設計集団)

「木造建築の防火耐火性能を説く〜火災事例にみる設計施工の注意点」

MOKスクール定番、安井先生の防火の授業です。この講義は毎年繰り返し聴くことが大切。

日々の実務で使えるノウハウから、防火とは?耐火とは?原点を教えてくださいます。

例えば、木材は1分で1ミリ燃え進む、防火戸でもなんでもないフラッシュ戸も両面5ミリのベニヤを

貼っていれば5+5=10ミリ→10分の耐火性があると考えられます。

火事の通報を受けてから消防隊が到着するまでの時間が10分以内と言われているのでフラッシュ戸を

閉めるか閉めないか大きな違いがあると言えます。

他にも来年の6月までに施行される法改正について説明頂きました。


*法21条:16m以下、3階建以下は高さ制限からの規制がなくなる(防火地域、準防火地域以外の地域)・・・お寺など平屋で棟だけが高い建築物の緩和も想定される。

*高さ16m超(例えば4階建て)の建物は耐火建築物→準耐火建築物での建築が可能に(防火地域、準防火地域以外の地域)

*法61条:防火地域、準防火地域の耐火建築物も外壁、軒裏、開口部を強化して内部の木造化が可能に

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第3講義 光嶋裕介 氏(光嶋裕介建築設計事務所)

「生命力のある建築のつくりかた〜スケッチ・建築・ドローイング」

若い頃に世界の建築を見て歩き、その巧みなスケッチの力で自分の世界を拡げてきた建築家、

数多の著名人からのラブコールも集める光嶋裕介さん、一体どんな方なのかとても楽しみにしていた講義でした。

想像以上にエネルギーに満ちた講義は終始惹きつけられる90分でした。

スケッチはインプット、ドローイングはアウトプット。

身体とは何か
空間とは何か
生命力のある建築とは?

近作から処女作へ回帰していく事例紹介では血肉のかよう建築空間が広がり、

建築は人(それは設計者だけに留まらず)のつくるものなのだと再認識した講義でした。

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